隔膜電極/UF装置/RO装置のポリテックス

よくある質問

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Q.

電着塗装とは?

A.

電着塗装とは表面処理方法の一種で、電着塗料という特殊な塗料が入ったタンクの中に、被塗物と電極を入れ、片方を+、反対側をーにすることにより電位を生じさせ、塗膜成分を電気泳動させる事により被塗物の表面に塗膜を析出させる方法です。
電着塗装は被塗物が通電性のある物に限られますが、大量に処理する方法としては経済的で効率が良く、他の方法では塗りにくい部分も塗る事ができる塗装方法です。
また電着塗装は塗膜の密着性が高いため、主に防錆処理として様々な製品の製造過程に使われております。

Q.

カチオン電着塗装とアニオン電着塗装の違いは?

A.

電着塗装には一般にカチオン電着とアニオン電着があります。カチオン塗装は被塗物が電着塗装中にー極になり、電極側が+極になります。逆にアニオン電着塗装ですと被塗物が電着塗装中に+極になり、電極側がー極になります。この違いの為、電着塗料もカチオン電着用とアニオン電着用とで違いがあり、また電着設備も変わってきます。

Q.

電着塗装で使われる隔膜電極とは?

A.

電着塗装は電着塗料を用いて塗料の固形分を電気泳動によって被塗物の表面に析出する方法であるため、被塗物に対極となる電極が必要になります。
また電着塗料の固形分に水溶性や分散性を持たせるために樹脂にアミノ基(カチオン電着)、あるいはカルボン酸基(アニオン電着)を付けますが、これを中和させる為に酢酸等の酸(カチオン電着)やアミン(アニオン電着)が電着塗料に入っています。塗料固形分は塗膜として消費されますが、中和剤はタンク内の電着塗料(浴塗料)に残り蓄積されていきます。この中和剤の濃度が高くなりますと塗膜形成に影響を及ぼしますので浴塗料中より除去する必要があります。隔膜電極はイオン交換膜を電極と浴塗料との間に置く事により、酸やアミンを電気的に引き寄せて取り込み、浴塗料から除去する役割を果たします。
隔膜電極は被塗物の対極となると同時に、中和剤の除去を行うものです。

Q.

電着塗装におけるUFとは?

A.

UFとは英語のUltrafiltrationの略で、和訳しますと限外濾過と訳されます。主に直径~0.010µm程度の穴を無数にもつ膜の表面に原液を圧力をかけて流す事により(クロスフロー濾過)、ろ液を抽出する方法です。電着塗装ですと一般に電着塗料から水を主成分としたろ液を抽出するのに使われます。このろ液を一般にUFろ液と呼びますが、このUFろ液をタンク等に貯め、電着されて電着槽より出てきた被塗物を洗浄・リンスするのに使われます。電着槽内で電着された被塗物は、余剰の塗料が付着して持ち出されますが、これを洗い落とす事により塗料を回収する事ができます。電着塗装で大量の被塗物を経済的に処理する為には必須の設備です。